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設置後にも移動できる?一人で運べる?
オフィス向け複合機の重さやサイズを用途別で解説
オフィスで見かける複合機は、非常に大きなサイズになります。
大人1人~2人分の重さと、子どもの身長ほどの高さを持っている精密機器として、仕事を陰で支えてくれている存在です。
しかし、自分が働いている会社以外のコピー機の大きさは、あまりよく分からないという方も多いのではないでしょうか。
また、新規に導入する場合や、移動や買い換えなどの時のためにも、サイズ・重さなどを知って設置場所を考えておかなければなりません。
今回は、複合機の大きさ・重さを基準として、その概要を紹介していきたいと思います。
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小規模向けは50kg未満の小型サイズ
一般的に、個人~小規模の会社で使われるモデルが、この大きさになります。
家電量販店などで見かけるサイズ感をイメージすると、分かりやすいかもしれません。
高さとしても50cm台~となり、比較的一人でも取り扱いやすい機種と言えるでしょう。
注意しておきたいのは、コンパクトな家庭用の機器は重量も軽く扱いが楽な反面、拡張性に乏しい一面があります。
具体的には、何か新しい機能を付け加えたいと考えても、オプションを選べないというデメリットがあるのです。
使用する際、事業が拡大した際に買い替え・リースを検討する必要があることだけは、事前におさえておきましょう。
通販などでよく見るのは家庭用インクジェット複合機
通販サイトなどで、個人向けの商品として見かけることが多いのは、家庭用のインクジェット複合機です。
サイズ感は用途によって異なりますが、個人が使うものであればそれほど重さはないものがほとんどです。
こういった個人や家庭向けの複合機の場合、必ずしもオフィスユースに必要な機能を全てそろえているとは限りません。
最小モデルであれば、コピー・スキャン・プリンター機能がフラッグシップとなっているケースも少なくありません。
サイズとしても、プリンターとほぼ変わらない大きさのものから見つけられ、FAXを使用しない個人であれば十分活用できるモデルです。
より本格的な複合機としての機能を求めるのであれば、大容量インク型の複合機もあります。
FAX機能も追加され、用紙トレイも2~3段程度となり、両面スキャン機能や無線LANなども搭載されています。
その分お値段は多少高くなりますが、100,000円を切る価格で購入できるものも多いため、数名がひとつ屋根の下で仕事をする環境であれば投資の価値はありそうです。
レーザープリンター複合機
モノクロタイプとカラータイプがあり、小さな身体ながらトナーを使った力強い印刷が可能です。
最大用紙サイズはA4のものが多いですが、モノクロ・カラーともに1分あたり20枚以上の印刷が可能で、比べるモデルによってはインクジェット式より速いものもあります。
気になるモノクロとカラーとの差ですが、トナーがブラックしか使えないだけで、あとはほとんど機能は同じです。
印刷時間も同モデルであればほとんど変わらず、しいて言えばモノクロのランニングコストが若干安くなる程度のメリットです。
ただ、インクジェットと比べると印刷の質はよりオフィスユース向けとなっており、塗料自体の違いも関係しているからか、見た目的にくっきりした仕上がりとなります。
水はけもよく、何かのひょうしに資料に水滴がついても安心です。
大きさについては、インクジェット複合機とほぼ同様の規格のものが多く見られますが、用紙トレイの数はインクジェットの方に軍配が上がります。
人員が少ないのであれば、インクジェットで十分の場合も
働くスタッフが少なく、事務作業も限定されているのであれば、家庭用複合機の小ささは魅力的です。
町工場などで事務に携わる人員が少なく、何かを印刷する機会がそれほど多くない職場ならば、インクジェットで十分な機能をフォローしてくれる事もあります。
逆に、少数精鋭の塾などを経営しており、テキストなど印刷物の質・量を求められるようであれば、オフィスユースな複合機を検討する余地があると言えます。
一般的なオフィスユースな複合機が50kg~100kg未満のサイズ
個人で使うレベルから、数名~20名単位の企業で使う複合機が、おおむけこの重量のクラスになります。
印刷枚数などの性能面も、このあたりからいわゆる、企業・会社向けのオフィスユースにグレードアップしていきます。
どちらかというと、印刷の質に比べて、量を優先する傾向が強くなります。
また、高さも90cm程度になり、机の上などに置かずに単体でオフィスに置ける大きさとなります。
オプションが加わるのもこのクラスからで、ドキュメントフィーダーやFAXメモリーなどの機能が追加で搭載できます。
オフィス使用の基本的な使い勝手を実現しているクラスと言えるでしょう。
一般的なオフィスで比較的よく見るサイズ感
リコーのCシリーズを例に取ると、印刷速度に応じて金額は上がっていきますが、基本的な大きさにそれほど違いはありません。
モデルの違いをまとめると、以下の内容になります。
モデル名 | 幅×高×奥行 |
---|---|
SPモデル | 587mm×788mm×685mm |
SPFモデル | 587mm×913mm×685mm |
A SPモデル | 587mm×963mm×685mm |
高さに若干違いがありますが、そのほかは同じです。
重さで言えば、SPモデルがこのクラスになり、給紙トレイも確保されており、A3印刷も可能です。
基本性能は全てそろった大きさ
100kg未満のクラスは、オフィスユースにおける基本性能のほぼ全てを備えています。
FAXやスキャナ・手差しトレイ・ADFなど、事務スタッフが使いたい機能は概ね搭載されていると言ってよいでしょう。
50kg未満の機種を使っていたときと違い、塗料はトナーが基本となることから、印刷にかかる時間もかなり短縮されていると感じるはずです。
また、A3用紙の印刷もデフォルトでこなせるため、汎用性はより高くなっています。
最低でも大人2人がかりで持ち上げる重さ
短所となるのは、このサイズ感になってくると、一人では簡単に動かせなくなってしまうことです。
最低でも、成人男性が2人ががりで持ち上げなければ、運搬は難しいでしょうし、安全に行くには3~4人で手分けして運ぶ必要があります。
精密機器であることため、雑な大ざっぱな移動を繰り返していると、それが原因で不具合を引き起こすこともあります。
配置する際は、一度決めたらもう動かさないことを前提として、場所を決めるのが得策です。
ちなみに、家庭用向けのものから業務用へと移行した際に、重さが大きく変わる理由ですが、これは複合機という機器の性能が関係しています。
その名の通り、複合機にはさまざまな機能が一つにまとまっています。
筐体内に所狭しと機能が詰め込まれているので、その分重くなるというわけです。
複合機は、オプションなどの機能追加により、より重い機器となっていく宿命にあるのです。
ハイグレードな複合機は100kg~150kg以上のサイズ
続いては、複合機の中でも機能性がより高まったクラスのご紹介になります。
技術の世界においては、全般的にダウンサイジングの傾向がありますが、少なくとも業務用複合機についてはその波に乗りきれていない傾向が見られます。
技術が向上するにつれて、複合機に搭載する機能も増えていきますから、この点は仕方ないのかもしれません。
このクラスにまでなると、オプションの数が増え、搭載すればするほど見た目的に「ごつい」デザインになっていきます。
一見、印刷機能とは直接関係ない機能まで追加されているため、どこまで必要なのかの見極めも必要になってくるでしょう。
複合機の2台目を導入するか、それとも新しい1台に切り替えるか、検討するレベルで悩むサイズと言えそうです。
画質の向上と両面ADF(原稿送り装置機能)が搭載
複合機は多くの場合、600dpiという解像度が出力としては基本となっています。
これは、人間の目で判別できる解像度の上限を超える数値となっていることから、解像度の向上よりも印刷速度の向上を優先した業務用の特徴でもあります。
しかし、さすがにこのクラスとなると、より高画質の印刷を実現するため、その倍以上の解像度を取り入れている機種も見られます。
中には、薄く色が付いた絵葉書などの印刷において、不要な色彩と判断すれば、下地の色を印刷せずにトナーを節約できる機能まであります。
字も見やすくなるため、一石二鳥の機能です。
また、ADFは両面が可能になり、分速170枚という数値を実現している機種もあります。
ここまでくると、スキャンのスピードの速さは、まさに業務用のプロ仕様と言えるレベルにまで到達します。
オプション機能も幅広く種類も豊富
先ほど、このクラスの複合機は、オプションの数を増やせば増やすほど「ごつい」印象を与えるとご紹介しました。
その大きな理由が、オプションの幅広さです。
具体的には、内蔵するタイプのオプションではなく、外付けのオプションが目立ちます。
複合機自体にキーボードをつけられたり、給紙トレイを横付けできたり、製本を自動で行ってくれるフィニッシャーがついたりと、紙媒体のやり取りに役立つ機能がたくさん見つかります。
中には、脱臭効果のあるプラズマクラスター機能などが装着できるモデルもあり、必要かどうか悩むものもあります。
ただ、考えようによっては、オフィスのイヤなニオイを消すのに定期的に消臭剤を買わなくてもよくなりますから、印刷機能とは異なった面でのメリットもあると言えそうです。
コピーや印刷というメイン機能に付属する機能が多くなり、必要か不要かをしっかり考えないと、サイズは大きくて、使わない機能が多く、価格も高いという三重苦になりかねないため、規模や業務内容と照らしあわせて考えましょう。
サイズ感や幅によっては、運搬に3人以上が必要
よりサイズ感が大きくなってくると、オプションまで加えていくことで、まるで要塞のような見た目になっていきます。
ここまでくると、1人や2人で運搬するのは非常に困難です。
専門業者の力を借りたとしても、最低3人以上の人手を集めることを覚悟しておいた方がよいでしょう。
オプションが増えれは増えるほど、複合機は横に長くなっていきます。
また、フィニッシャーなどはそれだけで場所を取るので、各パーツごとの運搬が必要になってくるでしょう。
一度場所を決めるときは、他に邪魔なものがない場所を選ぶ必要がありそうです。
この記事のまとめ
複合機は、機能が増えれば増えるほど、その分だけ大きさを増す機械です。
家庭用向けであれば気軽に移動できていたものも、オフィスユースな複合機であれば、より機能性が増すために、一度設置した後では簡単に動かせなくなっていきます。
もちろん、それだけに魅力的なオプション類は数多く存在します。
しかしながら、使い勝手を考えると、それぞれのオプションが全ての会社で必ずしも必要なものばかりとは限りません。
加えれば加えるほど重量も重くなり、運搬の手間やお金もかかります。
複合機を選ぶ際は、まずは本当に必要な機能だけを厳選して設置し、設置後に頻繁に移動させるようなことは避けたいところです。
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