コンビニと同じメーカーのコピー機なら安心?
コピー機のメーカー別の実績とそれぞれの特徴について

夏の暑い日も、冬の寒い日も、コンビニのコピー機はたくさんのお客さんを相手しています。
コピー機は精密機器のため、本来であれば不特定多数が出入りして環境の変化にさらされることに不向きですが、コンビニに設置されている機種はそれを想定した頑丈な構造になっています。

そのため、耐久性などを重視するユーザーの中には、コンビニに導入されている機種のメーカーを選べば、5年以上という長い契約を結んでも壊れにくいだろうと判断する人もいます。
もちろん、機種ごとに機能は異なりますから、一概にそう決めつけることはできないものの、各社の個性というものは確かに存在しています。

この記事では、コンビニに導入されているコピー機のメーカーを中心に、各メーカー別の実績と、それぞれの特徴についてご紹介します。

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そもそも、大手コンビニに導入されているコピー機のメーカーは?

大手コンビニ3社と言えば、今は「セブンイレブン」・「ローソン」・「ファミリーマート」になります。
昔なら、サークルKやサンクスなどがありましたが、ファミリーマートに統合されることになり、この3つをコンビニ大手3社といわれています。

この3社に、ミニストップ、デイリーヤマザキを加えて大手5社とも呼ばれます。
この5社なら全国に展開され多くの人に認知されているはずです。

この5社に続くとするのが、北海道で抜群の人気のセイコーマートや、まいばすけっと、ポプラなどのコンビニがあります。

そんなコンビニにコピー機というのは、今では当たり前に置かれていて使われていますが、そのコピー機のメーカーというのは、それぞれの店舗が自由に決めてよいわけではありません。

原則として、フランチャイズの大元である本社が決めており、全店で共通しています。
そうすることで、店舗が違ってもブランドが同じならコピー機の使い勝手もほとんど同じということになります。

では、それぞれコンビニはどのコピー機メーカーを採用しているのかを見て行きましょう。

最大手のセブンイレブンは富士ゼロックス製

セブンイレブンについては、富士ゼロックス製のマルチコピー機を使用しています。
公共性の高い性能となっているため、印刷に関することはほとんど何でもできると考えてよいでしょう。

白黒・カラーコピーに始まり、写真やはがき、インターネット経由のプリント、楽譜や各種コンテンツのプリント、住民票など行政サービスに関連するプリントなど、実に様々な機能が使えます。

各種チケット・toto・保険・受験の申込など、より一般向けに拡張した機能もあり、自宅にプリンターやパソコンがない人でも気軽に使える機能が備わっています。

富士ゼロックスのコピー機全体に言える性能の特徴としては、主に印刷速度・印刷物の品質に定評があり、印刷物の質が重要なプロ向けの機種の一つと言われます。

解像度も高くて故障もしにくく、アフターサポートの体制も万全です。
その分ネックとなるのは値段の高さで、自社で本当に必要な機能だけを選んで設定しなければ、見積もりが高額になってしまうものと予想されます。

費用対効果を考えて、品質重視の方向性で機種を探したい場合は、富士ゼロックス製を選ぶのが確実です。

ローソン・ファミリーマートはシャープ製

ローソンとファミリーマートは、いずれも同じシャープのモデル「MX-3610DS」を使っています。
基本的な性能は同じで、コピー・FAX・写真プリント・ネットワークプリント・行政サービス・PDFプリント・スキャンサービスといった機能を揃えています。

画質に関しては評価が分かれており、使用する用紙の違いもあって、再現性はセブンイレブンに劣るという意見もあります。
店舗によっては縦線が入ってしまう状態のコピー機もあるようですが、印刷そのものは概ね問題のないレベルと評価されています。

シャープというメーカー全体でコピー機の特徴をとらえてみると、やはり家電メーカーとしての技術が随所に見られます。
シャープはパソコン・スマートフォンのメーカーでもあるため、タッチパネルの操作性など、使いやすさに気を配っていることが分かります。

価格帯に関しても、富士ゼロックスと比べれば安い部類に入りますし、それでいて耐久性も優れています。
画質はともかく、コピー機として全体の性能バランスが取れているモデルを選びたいなら、シャープで差し支えないでしょう。

また、大手コンビニとしては3社になりますが、それら以外にも全国展開しているコンビニも多数あります。
大手のトップスリーに続くコンビニとして、その他のコンビニも見ておきましょう。

ミニストップはリコー製

独自路線が人気のミニストップでは、コピー機も他と違って「リコー製」のコピー機を導入しています。
ミニストップは過去に、色々と親会社が変わってきた経緯がありますが、今の親会社が「イオン」となっています。

そのイオンも、スーパー内に設置しているコピー機は「リコー製」と「富士ゼロックス製」のコピー機を導入しています。

デイリーヤマザキは京セラ製

一方、デイリーヤマザキでは京セラのコピー機を導入しています。
もちろんコピー機という名の複合機で、必要となる基本機能は全て網羅されていると言っても過言ではありません。

コピーやプリントは当然ながら、FAXやネットワークプリントなどなど、一般的な用途としての機能はどのコンビニに置かれているコピー機でもそこまで変わりはありません。

コンビニ各社で導入されてるコピー機を見てみましたが、どのコピー機メーカーを使っているかというのは、ファミリーマートとローソンで同じですが、それ以外はバラバラというのが実情です。

それぞれに特徴があったり、コンビニ特有の機能を付けたりしている点はありますが、一般的な用途に関しては、個人利用、オフィス利用を問わず、ほとんど体感的には差がなくなりつつあるということかもしれません。

大手コンビニをあえて「コピー機」で選ぶなら?

セブンイレブン・ローソン・ファミリーマートの3社を比較するのであれば、コピー機を選ぶなら「富士ゼロックス」もしくは「シャープ」のいずれかを選ぶことになります。

しかしながら、コピー機の質の違いでコンビニを選ぶ場合、その目的が重要です。

コピーする枚数に関係なく、コピー機を利用する価格帯はいずれのコンビニも一緒です。
よって、画質が気になるようであれば、セブンイレブンを選んだ方が確実です。

その他の機能で選ぶ場合は、各社独自のサービスを比較する必要があります。
ローソンとファミリーマートは、セブンイレブンのようにコピー機を通じてチケット購入などの手続きを進めることはできませんが、ローソンにはLoppi・ファミリーマートにはFamiポートという端末があります。

結局のところ、各種機能については会員カードの違いなどによって使い分ける形になり、純粋な印刷性能だけで比較した場合、セブンイレブンに軍配が上がるでしょう。

とはいえ、これらはあくまでもコンビニに設置するコピー機として考えた場合です。
コンビニのコピー機は、どちらかというと写真をプリントしたりする機会が多かったり、画質に力を入れたりネットワーク機能やそういったところを重視されるところもあります。

しかしながら、オフィスユースの場合、画質よりも印刷スピードやコストがより重視されやすいため、そのあたりは考慮して選ぶようにしましょう。

各種メーカーの特徴について

コンビニで使われているコピー機は、メーカーの信頼性・取り扱い機器全体の耐久性を評価する一つの指針にはなりますが、日本には他にも数多くの優良メーカーがあります。

続いては、コンビニ向けコピー機という枠を離れ、コピー機の主要なメーカーの特徴についてご紹介します。

キャノン

日本ではカメラメーカーとして有名ですが、コピー機もトップクラスのシェアを誇り、世界中で人気を集めています。
富士ゼロックスと似たような性能が評価されており、色彩表現は非常に高いレベルを実現しています。

また、メンテナンスに関しても全国対応を可能にしており、問題が起こってしまった場合の対応も安心して任せられます。
デメリットがあるとすれば、その性能の高さがオーバースペックになってしまうおそれがあることで、すべてのオフィスで使いこなせる性能とは言い切れない部分があります。

印刷物を商品として提供する場合・細密な画像や写真を印刷する必要がある場合など、特に印刷物の精度が重要な業種で重宝されるメーカーの一つです。
価格帯も決して安くはありませんから、他のメーカーとよく比較した上で判断することが大切です。

リコー

印字性能も含めた高画質が評価されるメーカーで、やはり日本では人気のメーカーとなっています。
オフィスユースを想定して開発を進めてきたメーカーということもあり、印刷速度の速さは分速80枚と、業界高水準のレベルと言えます。

特に、大規模なオフィスで好まれる傾向があり、トレイも大型設計となっている機種を見かけます。
紙詰まりや故障のリスクが低いメーカーとしても知られており、高速印刷を支えられるよう耐久性も確保されています。

細かい機能を見てみると、コピー機に搭載されているタッチパネルは比較的大きな画面となっており、フリック入力などスマートフォンを意識した操作方法が採用されています。
コピー機の操作に慣れていないスタッフが分かりやすいよう、シンプルなメニュー画面に変更することもできるため、特にオフィスユースでの使い勝手にこだわりたいオフィス向けです。

エプソン

日本では、家庭用プリンターが人気のため、あまりオフィスで使われているイメージはないかもしれません。
コピー機の種類として、レーザープリンターとインクジェットの2種類が用意されており、インクジェット式の中にはファーストスピードがトナー式より速いものもあります。

一般的に、インクジェットはレーザープリンターに比べて印刷までの時間が長くかかる傾向にあり、印刷枚数が多いとコストの面で不利になります。
その反面、印刷クオリティは高く、どのような用紙であっても印刷ができるというメリットがありますから、何を印刷する機会が多いのかによって使い分けが必要です。

不特定多数が頻繁にコピー機を使用する規模には向きませんが、個人事業主レベルのオフィスなら、コスト面でも必要十分といったところです。
また、文字印刷はインクジェットよりもレーザープリンターの方が適しているので、そちらも合わせて検討が必要です。

京セラ

京セラは、JALの経営を再生させた稲盛和夫氏が創業者の会社です。
もともとはセラミックを取り扱う会社として知られていましたが、OA機器業界でもその名は広く知られています。

コピー機の耐久性は高く、それでいて比較的安い価格でリース契約を組めるため、創業して日が浅い会社などは使い込むことを想定して契約できます。
機能面では、印刷原稿の中にある白紙のページを飛ばして印刷する機能など、経営者目線で構築されたと思われる機能が備わっている機種もあります。

ただ、安さと頑丈さのバランスを考えた時、他メーカーと比較して画質が劣るなどのデメリットもあります。
社内資料の印刷・契約書など、定型的な印刷物の準備には難なく利用できますが、印刷物の質が問題になるような場合は、別のメーカーを検討した方が確実でしょう。

コニカミノルタ

パソコンが広く普及する前は、ワープロのメーカーとして認知していた人も多いと思います。
もともと、写真・フィルム関連のメーカーとしての歴史もあることから、コピー機も一定水準の性能を備えています。

他のメーカーと比較して目立つ特徴の一つに、Macintosh対応が標準となっている点があげられます。
OS対応が追加オプションになっているケースだと、その分出費も増えるため、金銭面でのマイナスを避ける意味では大きなメリットです。

また、印刷物の質も高く、デザイン関係のオフィスであれば重宝します。
そういったオフィスではMacintoshを使うことも多いでしょうから、ユーザーのストレスが減る点は特筆すべきポイントになるでしょう。

ネックとなるのは、コニカミノルタが決して安いメーカーとは言えない点です。
シャープなどの家電系・京セラなどのベンチャー系と比較すると、どうしても高級品という印象は拭えないため、導入するなら金額より機能を優先する覚悟が必要です。

おわりに

コピー機は、各メーカーによって質や特徴・実績などに違いがあります。
リース契約を結ぶ場合、それぞれの違いを理解した上で、自社にあったものを選びたいところです。

コンビニのハードな環境で使えるモデルを用意しているのは、富士ゼロックスとシャープが主となっています。
富士ゼロックスは機能性の高さが魅力ですが、シャープは耐久性に採用のメリットがあります。

その他のメーカーも、それぞれ得意とする部分が違うため、導入前に各メーカーの機種をよく比較検討してから導入しましょう。
名前を聞くから安心とは限らないため、あくまでも自社オフィスの事情に即したものを選ぶことが大切です。

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